蝉 semi

長渕剛 蝉 semi歌詞
1.蝉 semi

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

蝶よ花よで かつぎあげられ
背中にスミを 入れようと
己の弱さを呪った 一人の夜

腐って腐って 腐り果て
ラーメン横丁の たて看板
ごろまきひっかく チンピラの
哀れ いきがる 悲しさよ

蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…

刺してみせましょ 己の腹を
刺されてみましょか ボロ雑巾
ため息まじりの ラッパの兵隊

幾人束ねて カチ込んでも
命からがら 負けちまい
正気のさたじゃ ねえなどと
狂った馬鹿が カタギを気取る

蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…

はったりばかりを かますから
裏と表を すかしましょ
酒におぼれて毒づいた 一人の夜

臭ぇ 人情芝居が
俺にゃ ゆがんで見える
サイコロ転がし「チョウ」か「ハン」かで
昇ってみましょか この世の果てまで

蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…

群れをなさない 都会の蝉よ
お前そんなに 悲しいか
切ったはったではじかれ 死んだふり

心揺さぶり ときめかし
肝に命じて はいあがりゃ
裏切り血の雨 ふっかけやがる
カタギのくせして 極道の真似事

蝉が泣く… チキショウと…
蝉が泣く… チキショウと…


2.桜

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

スピード違反でパクられちまった
シャクに触ったからヘルメットを小突いてみた
ふんぞり返ったら切符切られちまい
目黒警察署でこっぴどく絞られた

あんな風に出来たらいいな
あんな男になれたらいいな、なんて
人の事をうらやんでばかりの あゝ俺がいる

山手通りから槍ヶ崎を登り
代官山をぬけ鉢山交番を右へ
渋谷のど真ん中一人突ったったまんま
待っても待ってもまだ来ぬお前待ちくたびれてる

携帯電話の音が気になる
だけど電源切る度胸も無いなんて
約束の時間あきらめきれない一人ぼっちの俺がいる

目黒川沿いの桜並木 狂い咲きした夜桜よ
桜、桜、咲き乱れ 散るはかなさが悲しくて
深夜4時 24時間牛丼かっ喰らい
あの時二人で見た月は確かに丸かった

100円パーキングに車を停めた
トボトボ歩く一人の帰り道
ひらひら舞い散る桜を仰ぎ見て
「もう一度振り出しに戻ろう」と風がささやいた

あんな風に出来たらいいな
あんな男になれたらいいな、なんて
「人の事をうらやむのはよそう」と あゝ月が笑った

目黒川沿いの桜並木 狂い咲きした夜桜よ
桜、桜、咲き乱れ 散るはかなさが悲しくて
深夜4時 24時間牛丼かっ喰らい
あの時二人で見た月は確かに丸かった

目黒川沿いの桜並木 狂い咲きした夜桜よ
桜、桜、咲き乱れ 散るはかなさが悲しくて